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西粟倉ツアーレポート

西粟倉時間に触れる  作成者:及川 真

○ツアーの概要(案内上)
日時:7月14日(土)〜15日(日)
主旨:1本の立木から最終製品ができていくまでの過程を辿る
体験:
①森林(伐採現場、若杉原生林、百年の森林)
②加工(森林組合、家具職人の工房、森の学校の展示)
③娯楽(黄金泉、森の学校カフェ、鹿肉カレー)

○実際のツアーの日程

7月14日(土)

12:45 大原駅着 丸忠で昼食
13:15 坂ピー・おーちゃんと合流
13:30 森の学校着 
      西粟倉の取組について座学
15:00 伐採現場訪問
      西粟倉の森林現場に触れる
16:00 森林組合訪問 
      中津田氏と激論
17:00 温泉入浴(黄金泉)
18:15 夕食 
      西粟倉産品を堪能
21:00 軒下図書館宿泊
      だべる
      ガールズトーク
      ボーイズトーク
      寝る


7月15日(日)

8:00 フランスじこみの朝食
     すてきな家族と朝の一時をすごす
9:00 若杉原生林散策
     自然林の中での山登り
11:00 百年の森林散策
      優材がそびえ立つ理想の空間に浸る   
12:30 昼食(木の器で鹿肉カレー)
13:30 ニシアワー製造所見学
      木材加工現場を味わう
14:00 みつまた工場・モデルハウスを見学
      人生設計を想い描く
(14:30 家具職人の工房を見学←休み)
15:30 森の学校見学
16:00 (にしあわくらんど)
      あわくら旬の里でお土産購入
16:30 レストランPARISで一服
17:00 大原駅から東京へ 


○西粟倉の森林が抱える課題

・地権者の小口化(6000筆/村)と森林放置。
←村役場と森林組合が主体となり、小口分散の森林を一括(集約化)して経営する「共有の森事業」を提案しその実行を支援。例えば、木の成長を計算して、現在価値を割り出し、山主に協力を仰ぐ。村民のためのツアーも実施。

・需要を如何に創出するか。
←第2の村民(投資家、西粟倉ファン)に向けた各種イベントツアー(①檜の学習机ツアー、②木の家ツアー、③源流の森ツアー)と都市のオフィスへの直接販売によって積極的に需要を獲得。また、売り先は木材の運送会社に委託してより高く売れる先を探してもらう。

・生産を如何に安定的に行うか。
←中津田氏曰く「トヨタ生産方式を参考にしたい。流れをうまく作らないとうまくいかない」。現地調査をして採算を見て、優良な地区から効率的に切り出していく。

○百年の森林構想
雇用の創出
・2007−09年で村への移住者 約40名
・森林組合林産班 2007年より現在にかけて22名増員
・木の里工房 木薫10名
・森の学校10名→ 年内25名まで拡大
・起業(木工作家等) 4名
・森林関連の新規雇用は、約60名に達する。

→森への集中投資を起点に自然資本を増強し、つぎつぎと挑戦の連鎖を生み雇用を創出。これを「小さな村のグリーンニューディール」という。

○どういう仕組みが現在の改革に繋がっているか
産業がないという危機感。2004年に市町村合併をせずに自立の道を選択したものの、どう自立すればよいかという葛藤がある。
50年前の世代からの贈り物である人工林が自然資材として地域に眠っていること
「百年の森林構想」を掲げ、森林再生からの地域再生を目指していること
百年の森林構想に賛同した立役者が参集したこと
公的立場である「村役場」、地域商社としての「森の学校」、民間組織である「トビムシ」、実務者としての「森林組合」の4者が、密に連携し、お金と物流の流れを形成していること
投資家、西粟倉ファンを「第2村民」として受け入れることを可能にした共有ファンド(共有の森ファンド)の創出
例えば、オフィスへの無垢床タイルの売り込み営業により需要を生み出していること
例えば、リノべるという手軽な選択肢を設けていること

○西粟倉で感じたこと
提案
モデルハウスを購入していた夫婦を見てから感じたこととして、地方への別荘として国産材を使った家を、退職世代、あるいはお金持ちに、田舎の暮らしを推奨する形で、大口の需要創出することができるのではないか。「団塊世代対策」、「第2の人生」への具体的な提案。

感想
電子化が進んだ時代だからこそ、現場で活躍している人に会うことは重要であり、可能性に夢を馳せることができる環境が西粟倉にはある。
百年の森林構想のように、ビジョンが明確で人を魅きつける事業があれば、優秀な人材と資本が集まる。

○考えてみたいと思ったこと
仮に、百年の森林構想に類似した林業事業を展開させることができるとすれば、どう行っていくのか。国内での競合が起きるか。障害は何か。
例えば、農業の世界では加工販売までの流通を、全国画一的にJA(全農)が独占的に統治していることで、小さな農家が散在し、農業の構造改革が進まず、生産性が低いまま。競合がたくさんいると個人農家には売る力がないため全農に全出荷。
また、農業において良い農産物を生産するためにはノウハウが必要であり、大規模で営む場合は機会導入時に初期投資が莫大。

○今後の活動案
「地方で働くということ」と「都市で働くということ」というタイトルの本を出すべく、論点を絞って議論し、実体験を列挙する本を作成する。
←21世紀の暮らしのイノベーションのような”新たな切り口”で提案するとよいのでは?

そのために、まずは林業という切り口から「地方にいくこと」と「都市にいくこと」との人の異動に焦点を絞り、有望な仲間と、知識と経験を共有し、成果物として本を出版する。

○資料一覧
西粟倉時間に触れる「木の里・西粟倉村イベント案内」 主催/西粟倉・森の学校
百年の森林構想
日本経済新聞「国産丸太の輸出 伸び悩み」
西粟倉村の取り組み(パワポ資料)
“森の改革者”、地方を救う 〜森の学校 代表取締役 牧 大介〜

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